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イスラエルの幼児教育


預け先も色々

共働きが一般的なイスラエルでは、ほとんどのお母さん達は産休が終わると子供をどこかへ預けなくてはなりません。
子供が3,4ヶ月と小さいうちはやはりベビーシッター(metapelet)がポピュラーなようです。 また、ミシュパハトン(mishpahaton)という、普通の家庭で5,6人の赤ちゃんを預かってくれるところもあります。看板などは出ていないので、人づてに聞く、もしくは町の掲示板をチェックするしかないのですが、朝7時ごろから1時、4時、5時までと、親のスケジュールに合わせて時間が選べます。

ガン(Gan)と呼ばれるイスラエルの幼稚園に入る1歳半〜2歳頃までミシュパハトンで過ごす子供もたくさんいます。また、私立のガンでも4ヶ月の赤ちゃんから受け入れているところもたくさんあります。 ガンの一クラスの人数は、4ヶ月〜1歳くらいまでは10人以下のところが多いです。保母さん一人に5、6人くらいの赤ちゃんという割合が一般的なよう。赤ちゃんクラス用に部屋が用意されているところもあれば、1歳以上のクラスの部屋に仕切りをつけて赤ちゃん用スペースを作っているところもあります。
音楽の特別クラスなどがあるときは、赤ちゃんたちも1歳以上のお兄ちゃん・お姉ちゃんと一緒にクラスに参加したりします。 1歳以上のクラスになると、ガンの規模にもよりますが、一クラス15人〜30人とぐっと人数が増えます。1歳過ぎでもまだ歩かない子などは、まだしばらく赤ちゃんクラスにいたりと、この辺のクラス分けはフレキシブルです。




高い保育費


一般のガンに入園するのは1歳半くらいからが多いようです。3歳からは公立のガンに入れますが、それまでは私立のガンに入れることになり、高い保育日を払わなくてはなりません。月謝の相場は、中心部(テルアビブなど)のガンで1時まで1,500〜1,800シェケル(4〜5万円)、4時または5時まで2300〜2800(6〜7.5万円)シェケル位です。ミシュパハトンも同じ位です。

フルタイムで働いていて4時や5時には帰れないという人は、ガンが終わってから、帰れる時間までベビーシッターに預かってもらっているケースも。(日本の職場と違うところは、ほとんどの職場が子供を持つ母親に対して理解があり、フレックスで4時にあがってもとがめられることはありません。) 子供を預かってもらうだけでも、かなりの出費になります。 3歳から入れる公立の幼稚園は、市や各種団体から援助を受けているので、4時までで1300〜1500シェケルほどと、月謝は安くなります。 5歳になると、幼稚園が義務教育となるので、無料になります。幼稚園の義務教育は1年で、それがおわるといよいよ小学校です。




のびのび育つ子供たち

パワフルな保母さんが多く、朝はひとりひとりに大きな声で「おはよう!」を言い、あたたかいハグで迎えてくれます。登園時間も、親の都合によりまちまち。親の出勤が朝早い子は7時に、ゆっくりな子は8時半ごろ登園。 朝はほとんどのガン、ミシュパハトンで朝食が出ます。塗るタイプのホワイトチーズをはさんだサンドイッチ、果物、キュウリとトマト、菓子パンなどが代表的な朝のメニュー。

午前中思いっきり遊んで、 そして12時頃にはランチを食べます。お肉を出す所と出さない所があるようです。(コシェルの関係上だと思われます。) お昼を食べた後はお昼寝。1時までの子供は、お昼寝の前に家に帰ります。 そしてまた午後もめいっぱい遊びます。

イスラエルの幼稚園は日本のような規律はなく、子供は自由に遊んでいます。外で遊ぶ子、中でおもちゃで遊ぶ子、皆それぞれ好きなことをしています。5人〜8人の子供にひとりの割合で保母さんが子供を監視していて、ケンカをしたり、泣いたりしていると飛んできてくれます。

もちろん一日中勝手に遊んでいるわけではなく、時には保母さんが中心となって絵本を読んだり、お絵かきをしたり、粘土で遊んだりもします。 また、外部からパフォーマーを招いて人形劇や歌やダンスなどのイベントもほとんどのガンで行われています。 子供の誕生日や、プリムやハヌカなどのユダヤ教の祝祭日は盛大に行われます。金曜日には毎週カバラット・シャバット(安息日を迎える儀式。ろうそくに火を灯してお祈りをする。)も。こうして子供たちはユダヤ教について早くから学んでいきます。 (こうした特別なイベントの用意や子供たちへのプレゼントの費用として、月に100シェケルほど別に支払うケースが多いです。)

とにかく子供たちがのびのびしています。決まり事に縛られず、あれをしてはいけない、これをしてはいけないと言われずに、何でもやってみる子供たち。何かできると大声でほめられます。ついつい過保護に手が出てしまいがちな日本人母にとっては一見危なっかしく見える事もありますが… イスラエルの子供たちが物怖じせず、いつでも自信に満ち溢れているのは、こんな幼いころからの教育の影響なのですね。 







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